八月~木槿(むくげ)と西林寺(さいりんじ) |
作者 たきねきょうこ | |||||||||||
白から薄紅・薄紫、一重から八重の花々で、 インド・中国を原産地とするアオイ科の落葉潅木で、 上京区にある西林寺には、木槿の花々にかこまれた小さなお堂に、「木槿地蔵尊」がおまつりされています。 お寺の縁起によると、朝露にしだく木槿の花の下で、慶俊僧都が悟りを開いたその時、花々の蔭から地蔵尊が現れ、驚いた僧都はその似姿を石に刻み、お堂に納められたのだそう。 そのはかなさ由、蓮花(はちす)とも呼ばれ、仏花とされる木槿の花々は、今年も地蔵尊のお堂周りを、手向けのように咲き競っていることでしょう。
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