宇治川に大きな曲線を描いて横たわる天ヶ瀬ダム。
昭和39年に完成したアーチ式ダムで、琵琶湖の千分の一にあたる約2630万トンの貯水量を誇ります。度重なる台風の浸水被害から周辺一帯を守ろうと、 淀川流域ではじめて治水を目的にして造られたダムで、三門のゲートからの放水で下流の水位を制御し、今も宇治市を始め、4市町の上水の水源として利用され ています。
隣接する煉瓦造りの天ヶ瀬発電所を含め、宇治川上流のせめぎあった山裾との対比も際立って、美しい景観で見事に初夏の緑陰に溶け込んでいます。