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紫式部

 この季節、紫のつややかな実を揺らすのは、紫式部。

 このクマツヅラ科の落葉低木が、「源氏物語」で有名な紫式部の名で呼ばれるようになったのは、江戸時代の中ごろから。

 この実が、時雨に濡れ添うころ、京都は少し肌寒くなって、夜半には、こたつやヒーターが恋しくなることも。

 いよいよ、京都の秋、本番です。

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